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上皇后 美智子さまが幼いころ、幾度となく読み聞かせてもらい、心に残っている絵本として「でんでんむしのかなしみ」が、ある新聞に紹介されていました。

作家 新美南吉による児童文学作品です。

<あらすじ>

でんでんむしは、ある日突然、自分の背中の殻に、悲しみが一杯つまっていることに気が付き、友達の家を訪ねて自分が背負っている悲しみを話し、「もう生きていけない」と打ち明けるのですが、その友達のでんでんむしも「自分も同じように悲しみが一杯つまっている」と聞かされ、それではと、また別の友達を訪ねて同じ話をするのですが、その友達も「殻の中には、同じように悲しみでいっぱいです」との返事が返ってきました。

「かなしみは、だれでももっている。かなしみをこらえて生きていかなければならない」

そのことに気が付いて、それからは嘆くのをやめたとのお話です。

 

初めての民間から皇室に入られた、美智子上皇后さまは色々と慣れないことばかりで、気の休まることもなかったでしょうね。

きっと、小さい時に聞いた「でんでんむしのかなしみ」のお話が蘇ったことでしょう。

「でんでんむしのかなしみ」の絵本はたけのこ事務所に置いてますので、興味のある方はどうぞご覧ください。