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<訪問介護管理者>

私は保育士や病院併設施設の職員を経て、今は訪問介護という職業で地域に貢献できるよう“人のつながりを大切に”をポリシーに業務に取り組んでいます。

『ヘルパーステーションたけのこ』の立ち上げに関わり、現場はヘルパーステーションの管理者として日々利用者様のサポートにスタッフと共に汗を流しています。また、人を育て、人と人がつながっていくための研修にも積極的に取り組んでおり、月に1度は論語講座やマナー講座など、スタッフだけでなく地域の方も和気あいあいと参加できる研修を実施しています。

さらに、地域を元気にすることをテーマに、落語家を招いた寄席やバリアフリー展などのイベントを企画・開催し、地域の皆様との交流につながるような取り組みも行っています。こういった活動を通じて、地域の皆様が何か困ったことがあった時に「ヘルパーステーションたけのこに行けば」と言っていただけるようなヘルパーステーションになれるよう、スタッフ皆で日々知恵やアイデアを出し合っています。

スタッフのメンバーはとても明るく、まじめで思いやりも人一倍強い仲間ばかり。チーム一丸となって盛り上げ、地域社会に貢献していこう、というのが私たちの共通の想いです。

利用者様からの「ありがとう」を大切に

 

私の職業である訪問介護という仕事は、一人の人と深く関わることができ、その人の生活の質を高める援助ができる仕事だと考えています。もちろん仕事なので楽しいことばかりでなくつらいこともありますが、利用者様の「ありがとう」というたった一言をいただくだけで、自分の努力が人の役に立っているという実感で報われるんです。またさらに自分を成長させていこうという原動力になりますので、常に前向きに仕事ができますね。

以前にこんなことがありました。私が訪問介護を担当していた利用者様のご自宅を訪ねるとなんと倒れていらっしゃったのです。「これは大変だ!」と緊急を要することを察しましたので、私はそれまでの経験と知識をフルに生かして必要な手配を可能な限りスピーディに行いました。幸い大事には至らず、しばらく入院生活を送られたものの、退院することができました。

退院された数日後にその利用者様のところにご訪問する機会が訪れた時のことです。それはもうとびっきりの笑顔で迎えてくださり、それを見てとても安心したのを覚えています。さらに「今こうして家に戻って生活できているのも、あの時あなたが一生懸命対応してくれたからだよ、ありがとう!」とあまりに大きな声をかけてくださったので、周りの人が聞いてるんじゃないかとうれしいやら恥ずかしいやら照れ笑いしたのを覚えています。

自宅で生活する、自律して生活をすることが、訪問介護を利用される方々の思いであり、この利用者様からそのお言葉をかけていただいたことは、その思いと私たちの訪問介護が一つになった瞬間でもありました。このエピソードは、今でも私にとって仕事をしていく中で大切な思い出となっています。

これからも利用者様に「ありがとう」と言っていただける訪問介護はもちろん、ヘルパーステーションたけのこのヘルパーさんたちも気持ち良く働ける場を提供し、また、地域の皆様との交流を通じてもっと社会貢献できるように「ヘルパーステーションたけのこ」を育てていくことが私の使命だと思っています。

私自身もまだまだ成長しなければなりませんが、私がこれまで現場で培ってきた技術・ノウハウを後輩たちに伝えていくことができれば、と考えています。